嫌いな食べ物
給食。苦手な食べ物の多い子にとっては、楽しいばかりの時間ではないのかなと思います。でもいろいろなものを食べられる良い機会なので、苦手なものも少しは食べてほしいなと思います。
味覚は10才頃までに出来上がるようで、美味しい美味しくないに関わらずいろいろな味のものを食べておくと、大人になってから美味しく感じることができるそうです。例えば、子供の頃に苦いから嫌いだと思っていたものも、大人になったときにその苦さを美味しく感じるようになるということだそうです。
なるほど、自分自身も子供の頃は苦手なものが多くて、ナスなどは本当に嫌いでした。それでも夏になれば味噌汁の具として登場回数は多く、我慢して食べていたことを覚えています。ついでに、ナスの味噌汁にはみょうがもセットで入っていることが多く、薬味独特の味や香りが苦手でした。今はというとナスもみょうがも大好きです。ナスもみょうがもそれ自体の味は変わっていないはずなのに本当に不思議です。子供の頃、我慢して食べていたからこそ、今美味しく感じることができるのであれば、感謝しかないです。しいたけもピーマンもきゅうりもセロリもネギも、メロンも嫌いでした。プリンや生クリームも嫌い。でも、どれも食べていました。おかげで今は美味しいと思えるものがたくさんあります。
栄養教諭の先生が、残菜を減らすためにもう残したいなと思ったときにあと一口だけ食べてみようと子どもたちに呼びかけていました。いい呼びかけだなと思います。全部食べるのは難しいけど、あと一口だけなら頑張れそうです。そして、一口食べることができたら、「食べられなかった、残してしまった」が「食べることができた」ことになります。小さな成功体験を積むことは、子どもたちの成長にきっと良い効果をもたらすと思います。「できた」という自信につながると思うのです。だから、あとひとくち食べた子には、「頑張ったね」と声をかけます。ちょっとだけ誇らしげな顔がかわいいです。
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