のびのび

子ども

 私が子供の頃は、下校の途中で道草したり、お正月にどこの田んぼかわからない田んぼで凧揚げをしたりしていました。今だったら、考えられないことです。よその田んぼに無断で入ったら怒られます。昔は、他にも凧揚げをしている人がいました。お米を作っていない冬の、いわばお休み中の田んぼに入っても誰にも咎められませんでした。もしかしたら、「寒いのに凧揚げをしているな。子供らしくていいね」とか、「昔は自分もああやって凧揚げしたな」とか、そんな目で見てもらえていたのかなと思います。どこの家の誰の子供なのか、知っていてもらえたのかもしれません。

 今は、マスクをしないで公園で遊んでいる子を叱ったり、学校へ連絡をしたりする人がいるそうです。道路で遊ぶのもだめ。もちろん危険なので、だめなのでしょうが、だめなことだらけです。もっとのびのびと多少のことは目をつぶってあげられたらいいのになと思います。それができないのは私たち大人に余裕がないこと、大人もまた、いろいろと窮屈な思いをしていることと関係があるように思います。

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