みんなが幸せに

日常

 オリンピックの開会式で日本の国旗を持って入場した一人が、日本の義足のモデルさんでした。シルバーの義足。こういう表現が適切なのかはわかりませんが、おしゃれな感じがしました。

 テッドトークで、義足のモデルさんのお話を聞きました。こちらは、外国の方です。英語でスピーチされているのを聞きながら、日本語訳をつけて見ました。この方は、12もの義足を持っています。スピーチ中は、スラリとした義足には見えない義足を付けて、ステージの上を歩きながら話をされていました。12の義足の中には木に精巧な彫刻がされたものもありました。知らない人は、ブーツだと思ったそうです。また、義足によって身長を変えることもできるといって見えました。なるほど!

 自分と違うと思うと、なんとなく近寄りがたく思ってしまいますが、本当はそんなに違わないのかなと思います。わたしの叔父は、視覚障害者でした。幼い頃に高熱を出し、失明したのだそうです。鍼灸師の資格を取り、開業していました。歌が上手で、お店で歌ったり、レコードも出したそうです。点字で書かれた本を、指で、さっとなぞりながら読んでいく姿を見て、すごいなと思ったことを覚えています。

 私は、コンタクトをしています。裸眼だと、0、1も見えないので、眼科で検査をするときには、看護師さんが大きなランドルト環(Cのマーク)を持って、近づいてきます。乱視が強いので、裸眼だと小さな赤いランプを見ると、一つしかないのに2つか3つに見えたり、文字はぼんやり見えます。

 どこも不自由のない人はいるのかなと思います。私の周りにも、お腹の弱い人、突発性難聴で片耳が聞こえにくくなってしまった人、高血圧の人、足の指の形に不都合があって走るのが苦手な人。見た目ではわからなくても。違っていても当たり前で、そういう意味ではみんな一緒なのではないかなと思います。みんなが思いやって、みんなが幸せに生きられるそんな世界にみんなでしていけたらいいなと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました