主語

教育

 日本語は、主語を省略することが多いので、英文を書くときには意識して主語を書かなくてはいけません。これがなかなか難しい。

 今日は、月に2回の英語のレッスンの日です。毎回、作文をしていきます。今日は、先日行った理科の実験について作文しました。作文を書くときには、誰がしたことなのか、主語は何なのかを考えます。自分がしたことなのか、子どもたちがしたことなのか。日本語は、主語を省略することが多いので、英文を書くときには何が主語なのか、何を主語にすればいいのか考えます。日本語だと、「毎朝ランニングをしています。」と言えば、自分「わたし」がランニングをしているのだとほとんどの人が考えます。ランニングをしているのが第三者、例えば太郎くんだと思う人はほぼいないでしょう。これがもし、「毎朝ランニングをしています」の文章の前に、「太郎は1ヶ月後にマラソン大会を控えています」とか、「太郎は今ダイエットをしています」などの文章があれば毎朝ランニングをしているのは太郎だと考えるのではないでしょうか。つまり、前の文章から(時には後の文章から)主語を推測しています。こう考えると日本語ってすごいなと思います。でも英文では、文章の前に必ず、 「I」とか「He

」とか主語になる単語を入れなければいけません。面倒なようですが誰がしたことなのかがはっきりと分かります。

 しかし、主語が省略されることの多い日本語では、文章が長くなると何が主語かがわからなくなってしまうことがあります。先日、職場の若い先生が書いた文章を見せてもらいました。授業の狙いについて書いた文章だったのですが、誰が主語なのかがわかラズ、何度もその文章を読み返しました。その文章の中に主語は書かれていませんでした。文章の前後から推測すると、はじめは子どもが主語のようなのに、文末では先生が主語のようです。主語を書かないので、文章の途中で、主語が入れ替わってしまっていることに気づくことができなかったようです。子どもたちの文章でも、こういったことはよくあります。日本語で文章を書くときに、いちいち主語を入れると、くどくなるので入れないことが多いですが、意識してい書かないと誰がしたことなのかよくわからない文章になってしまうなあと思いました。このミスを減らすのに良い方法は、一文を短くすることかなと思います。長く文章を続けて書いているうちに、気づかないうちに主語が入れ替わってしまうことが多いように思います。文章が短ければ、そのミスを侵さないようにすることができると思います。

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