正直に話す子
嘘を付くつかないは、正直に話したときに相手にどんな対応をされたのかによるのだと思います。
よくトラブルを起こして怒られていた男の子がいました。でもその子は、自分のしたことは悪いことでもいつもきちんと話すことができました。悪いことをしているのは本人もわかっているので、話したくない気持ちはありますが、話を聞いている大人が、「〇〇くんは、お利口だからよく考えたら、思い出せるよ。」と言うとしばらくして、自分のしたことを話していました。そのときに、話を聞いていた人は、「えらかったね。よく思い出したね。」とまずは正直に行ったことを褒め、その後、してしまった悪いことについてしてはいけないことだと話し、諭していました。その後、相手がいれば「(相手に対して)どうすればいいのかな。」と問うと、その子は「謝る」と言って、「〜をしてごめんなさい。もうしないから許してね。」と謝っていました。謝ることの多かった子ですが、ウソを付くことはありませんでした。正直に話したことを認めてもらっていたからだと思います。
嘘をつく子
ウソを付く子は、どんどん嘘を重ねるようになってしまいます。怒られるのが嫌で、自分は悪くないことを必死に伝えます。大人が嘘を見抜けず、怒られないですむと、嘘を重ねていくことになります。友達数人が関わっていて、周りの全員と話が違っていても自分の非を認めることができません。自分は悪くないのです。嘘をずっとついてきた子は、しっかり相手の目を見て嘘を付きます。スラスラよどみなく話すので、話していることが本当なのではと思えてしまうこともあります。目を見ているから本当のことを言っているとか、詳細に話すから本当のことだと信じてしまうのは危険かなと思います。
嘘をつかない子にするには
正直に話して、受け入れてもらえると感じている子は、嘘は付きませんし、自分の失敗を素直に認めて謝ったり、自分の行いを改めることができます。失敗をしたからと言って、頭から叱るのではなく、しまったなと反省したり、後悔したりしている気持ちを汲み取って、その思いを一緒に確認したり、今後同じ失敗をしないように言って聞かせたりすることが大切だと思います。
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