応援される人

 がんばっている人を見ると応援したくなる。みんなそうかな。例えば、学校のマラソン大会。自分の友だちや兄弟、よく知っている人は、もちろん応援する。でも、一最後に遅れて走ってくる人のことは、よく知らない人でも応援したくなる。辛そうに、顔を歪めながら、よろめきながらゴールを目指して方へ走っているのを見ると、「がんばれー、あと少しだよ。」と言ってしまう。1番に走ってくる人も10番目の人も38番目の人も56番目の人も、どの人も同じようにがんばっているはずだけど、なんとなく最後の人は一番辛そうで一番がんばっているように見える。それが悪いと言いたいわけではなく、とてもがんばっていると思える人を応援したくなるということだ。

 ある番組で、保険のセールスの人が自転車で営業に回っていると言っていた。汗をかいて行くとがんばっているように見られるからだと言っていた。暑い中、自転車で来て、汗をかいて会いに来たら、がんばっているなあ、なんとか力になりたいなと感じると思う。

 つらいとき、つらいことを、人にわざわざ言ったり見せびらかしたりするようなことはしなくてもいいと思うけど、がんばっている姿は誰かしら見ていてくれて、声をかけて励ましてくれる人、ねぎらってくれる人、声はかけないけど、見守ってくれている人がいるように思う。それは、家族かもしれないし、友人、同僚、上司、後輩、取引先の人かもしれない。褒められるためにがんばるわけではないけど、自分のがんばりや努力をわかってくれる人、応援してくれている人がいると思うと挫けそうなったときに励みになるし、やめてしまいたいと思ったときにも踏みとどまれる気がする。

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