何年も前に読んだ本の内容なのに、今も覚えていることがあります。怒ったことのない夫人の話です。詳しくは覚えていませんが、お手伝いさんが出てきたので、欧米の話だったのかなと思います。お手伝いさんが仕えているその夫人は、これまで怒ったことがないというのです。なんて穏やかな、人間のできた人なのだろうと思いました。人間のできていない私は、イライラしたり、怒ったりしてしまいます。特に今の状況は、怒らないでいることがとても難しい。職場の環境が変わって、去年は、穏やかに、怒ることも少なく過ごせていたのに、今の自分には、がっかり。そしてしょんぼりです。そして、この怒らない夫人の話を思い出しました。この本には、オチがありました。
お手伝いさんが、婦人が怒らないことに疑問をいだき、婦人が腹を立てそうなことをわざとするんです。そうしたら、・・・。婦人は怒った。そういう話でした。結局、婦人がそれまで怒らなかったのは、怒るようなことがなかっただけ、ということでした。すべて環境が整っていて、夫人の心を乱すようなことがない、婦人を怒らせるような出来事が起こっていなかっただけでした。
私が去年怒ることが少なく、ある程度心穏やかに過ごせていたのは、そういう環境だったというだけ。何となく、大人になったのかななんて思っていたのは大きな勘違いでした。
怒らないでいたいと思う気持ちはあります。感情をうまくコントロールできるようになりたいです。自分に余裕がないというのも原因の一つかも。起こりたくなるような種がたくさん落ちている今の環境で、怒らないでいられたら、すごい!全く怒らないでいることは今までの自分を見ていると難しそうなので、減らせるように頑張りたいと思っています。アンガーマネージメントについて少し聞きかじったことがあるのですが、起こりたくなったら10数えるといいそうです。数えている間に怒りが収まっていくそうです。ああ、いいことを思い出しました。明日から早速実践しよう。これができたら、できた人間になったなって自分で自分を褒めてあげられそうです。
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