子供の頃の私は、体が弱くてよく風邪をひいて高熱を出していました。保育園のときには、休みが続いて行きたくなくなり、途中まで先生に迎えに来てもらって登園したことを覚えています。そうして、小学校1年生の夏休み、扁桃腺を切ることになりました。
手術は、椅子に座った状態で顔を上げて大きく口を開き、部分麻酔でした。口の中に左右に4本づつ、8本の注射を打ちました。とても痛いのですが、ひたすら耐えました。隣で中学生のお姉さんが同じ手術を受けていました。お姉さんは大きな声を出して泣いていました。終わったあとには、泣かなかったことを手術をしてくださった先生に偉かったと褒めてもらいましたが、小さいながらに泣いたら手術が失敗しまうと思って怖くて我慢していたのかもしれません。もちろん、泣いていたお姉さんも無事手術を終えたので、そんなことはありませんでしたが、・・・。
手術は苦い記憶となったものの、その後の1週間の入院生活は楽しいものになりました。大部屋で同室のお兄さんが手品をしてくれたり、外へ出て紙風船で遊んだり。非日常の生活を楽しみました。
その後は、高い熱を出すことはなくなりました。扁桃腺を切ったおかげでしょうか。何年かした後、扁桃腺を切ることはなくなったと聞いていましたが、最近知り合いのお子さんが扁桃腺を切ったと聞きました。その子は、とても泣いたと聞きました。やっぱり痛いんだなと思いました。「我慢し過ぎだよ。」、と1年生だった私に言ってあげたいです。
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