テストの問題
学校で行われるテストの問題文は、書き言葉です。??紙に書いてあるので当然といえば当然ですが。主語があって、述語がある。「です」「ます」や、「だ」「である」など、語尾も統一されています。子どもにとって、書き言葉と話し言葉は、別のもののようです。おしゃべりが得意でも、学校のテストの点数はいまいち、という場合は、話し言葉にはたけていても書き言葉は苦手ということも考えられます。
書き言葉に近い言葉で話す
書き言葉に近い文章に日頃から慣れていれば、テストなどの文章も抵抗なく理解することができます。周りの大人が、話をするときに、書き言葉に近い言葉で話をするように心がければ、書き言葉に慣れ親しむことができると思います。これは話をする大人の方もちょっと頭を使わなければなりません。なぜなら、日頃使っている話言葉や話し方は、話し言葉でしか使わない言葉があったり、かなり省略されているからです。
知らず知らずのうちに
話し言葉は目の前に伝える相手がいるので、言葉を省略して話しても相手に伝えたいことを伝えることができます。同じ空間にいて同じものを見て話しているので、説明が不十分でも相手が想像力を働かせて補って聞いていてくれるからです。しかし、話し言葉は、目の前に相手がいないことを前提としているので、丁寧に状況を説明しないと相手に伝えたいことが伝わりません。「めっちゃいいじゃん。」と言っても、その場で同じものを見ていなければ、何を見ていいと言っているのか、どんなふうに良いと思うのか、全くわかりません。書き言葉なら、「そのかばん、色がきれいだし、仕切りがたくさんあって、とても使いやすそうですごくいいね。」といったところでしょうか。周りの大人が、丁寧に書き言葉のように話しかけることで、子どももそれを理解したり話し方を真似て、きちんとした文章で話すことができたり、話された内容を理解することができるようになると思います。
大人も考えながら話さなくてはいけないので、大変ですが、書き言葉のように、筋道立てて説明を省略することなく話すことは、子どもの教育にとって、かなりメリットがあると思います。
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