日常

 夕方家に帰り着いて、玄関から家に入る前に空を見上げると、オリオン座がきれいに輝いていました。寒い冬の夜空は、空気が澄んでいるせいか星が本当にきれいに見えます。寒いので、ずっと見ていることはできないのが残念です。

 朝、6時。夜が明ける前、日の出前。玄関を出て、郵便受けから新聞を取り出すとき、西の空を見るとまん丸な月が沈むところでした。濃い黄色。くっきりと濃紺の空に浮かんでいました。夕方、東から昇る月、昼間に白く薄く水色の空に浮かぶ月。丸い月、半月、三日月。最近よく空を見るようになりました。子供の頃からずっと月は空にあり続けているのに、ほとんどその存在を意識していませんでした。そのことがなんだか不思議だなと思います。近くにあっても意識しなければ、見えないし感じない。同じように、今私が意識を向けていないたくさんの物が、実際には存在しているんだと、あたり前のことを今更感じました。

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