ある学校の1年生。給食で出された柿を半分以上の子が食べなかったそうです。「嫌い」という子もいたそうですが、「食べたことがないから」という子がたくさんいたそうです。私も柿は好きではありませんが、子供の頃家に柿の木があり、秋になるといくらかは食べていました。熟れた柔らかい食感が嫌いでしたが、大人になってみれば硬いうちに食べればいいことを知り、気持ち的には「嫌い」から「普通」になりました。好んでは食べませんが、出されれば食べるかなという感じです。子供の頃は我慢して食べていましたが今は我慢というほどではないです。
給食で煮物の中に銀杏を入れて出されたこともありました。やはり、たくさん残ったそうです。苦い独特の味は、嫌いな子が多いと思います。苦味や独特の風味があるものは子どもたちの苦手な食材であるように思います。代表的なのは、ピーマンでしょうか。その他にも給食で出るわけではないですが、みょうがやセロリなどは苦手な子が多いのではないでしょうか。
嫌いな子の多い食材は、残滓として多く残ります。食べられないで捨ててしまうのですから、もったいないです。でも、嫌いな子が多い、たくさん残るからと言って、子どもたちの好きなもの、残らないものばかりを給食に出すというのもちょっと違うのかなと思います。世の中には、たくさんの美味しいものがあって、たくさんの人の手を借りて、食卓まで運ばれてきます。感謝の気持ちを持っていただきたいたいし、食べたことがないけれどとても美味しいものがあるかもしれません。給食で提供される食材は予算もあるので、限られていますが、それでも家庭で食べたことのないものも出ます。いろいろな食べ物に出会う機会です。嫌いでも一口でも食べて味を知っていくことも必要と考えれば、子どもたちが好きでないメニュー、残ってしまうもメニューにも意味があるのかなと思います。
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