ダイ ウィズ ゼロ という本を読んでいます。DIE WITH ZERO。死ぬときにお金は持っていけないという本です。どんなにお金をためても死んでしまってからでは使えない。当たり前のことですが、老後が心配でどんどんお金をためて、使わずに死んでしまう人がたくさんいるということです。人間いつ死ぬかわからず、年を取ってからお金で困る生活は送りたくないと誰もが思うのでしょう。私自身もずっと、なんとなく不安を感じています。
年を取ってからの100万円と、若い頃の100万円。どちらが価値があるかといえば若い時の100万円。その100万円を「経験」に使うのであればなおさら価値が高まるというもの。100万円で作った思い出は繰り返し思い出すことができる。毎年つく利息のようなものでしょうか。早く経験すれば長く利息をもらうことができます。
私自身、普段は無駄遣いをしないようにしていましたが、子どもたちと一緒に行く夏の家族旅行には、それなりにお金を使ってきました。中でも一番の贅沢だったのはモルジブの水上コテージに宿泊した旅行です。1週間ほどの親子4人での旅行でした。旅行代金はそれなりでしたが、今でも思い出すと楽しい気分になりますし、子どもたちとの話題になることもあります。思い切って行ってよかったなと思っています。なかなか価値のあるお金の使い方だったと思います。若かったので、十分に余裕があったわけではないですが、子どもが中学に上がればそれ以降部活や受験などで、一緒に長期の旅行に行くことは難しくなります。あのときに行っておいて本当に良かったと思います。
これからだんだん年令を重ねるに連れ、アクティブに動くことが億劫になったり、できなくなっていくのかなと思います。いつかやってみたい、いつか行こうではなく、今からやりたいことはどんどんやって行きたいなと思います。死ぬときに持っていけるものは楽しかった思い出だけ。本を読んでいて、生きているうちにたくさん楽しい思い出を作っておきたいなと思いました。
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