実験
透明なビニールカップの底に錐で穴を開けて、ティッシュを折りたたんで入れます。その上から砂を入れます。穴を開けていないビニールカップに割り箸2本を入れて隙間が空くようにして、砂を入れたカップを重ねます。上から水をかけると、水は砂に染み込み、砂を通り抜けて下にあるカップの中に出てきます。濁った砂と同じような色の水が、割と早くポタポタと落ちてきます。砂場には水がたまらない、水たまりができないはずです。
同じようにして、校庭の土を砂の代わりにすると、なかなか水が落ちてきません。土の上に水が溜まったままです。運動場や庭に水たまりができるのは、その土が水を染み込ませにくいから。これ、なるほど、なんですけど驚いたのは、ゆっくり染み込んで、下にあるカップに落ちてくる水が透明でとてもきれいなこと。もちろん、見た目の話であって、飲めるのかと言われるとわかりませんが、見た目は本当に透明できれいです。子供の頃、サバイバルの本を読んだときに、飲める水を作るために、何層にもいろいろなものを重ねて濾過させるというのを見たことがあり、それを思い出しました。校庭の土を通した水がきれいなのは、土の粒が小さいからです。見た目がきれいでも衛生的であるとは言えないと思いますが、手を洗うぐらいなら良さそうです。
土に染み込んでいった水がどんなふうになっているかなんて想像もしたことがありませんでした。見えないのでわかりません。でも、この実験をして地面の中で起こっていることを想像したらなんだかワクワクしました。井戸の水や地下水、山から湧き出る水がきれいなのもこの原理と同じなんでしょうね。
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