「中国の漢字と日本の漢字は、違う」ということについてぼんやりとは知っていました。高速道路のトイレに入ると、トイレの使い方が英語や中国語で書かれています。漢字なので読めるかなと思ってみるのですが、ちょっと違う。反対に、中国料理のお店で注文するときにはメニューが漢字なので、何となく分かるということもあります。肉とか、蝦(えび)とか見たことある漢字があると材料に使っているということが推測できます。
日本の漢字は「表意文字」と言って、漢字自体が意味を表すものがたくさんあります。同じ音で意味の異なる言葉でも、漢字で表せば何を指しているのかがわかります。例えば、はし(橋、箸、端)、かんじ(漢字、感じ、幹事)など。もちろん文章の流れから考えれば、何を意味するのかはわかりますが、文字だけを見て意味がわかるのは、便利だなと思います。日本には、音を表す「ひらがな」や「カタカナ」という文字があるので、漢字自体が音を表す必要がないことにも関係しているようです。
中国では、漢字が日本でのひらがなやカタカナのような音を表す「表音文字」の役割も果たしているようで、音が同じであれば全く違う漢字を使ってもいいのだそうです。なんだか不思議です。日本では、名字などの場合、同じ名字でも微妙に漢字が違うっていうのがあります。さいとうさん(斎藤、斉藤、齋藤、齊藤、西東…)は、私が知っているだけでもこんなに。
中国から入ってきた漢字なのに、日本で独自の文化ができあがっている。日本人の国民性もあるのかな。少し誇らしい感じがします。
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