一人の男の子が、宿題の漢字ノートを持ってきて一言「先生、初めて花マルもらった!」。ん?、一瞬言葉に詰まってしまいました。とっさに「あ、ああ。丁寧にかけていたからね。」と答えましたが、とても戸惑いました。丁寧に漢字練習をしている、書いた漢字に間違いのない子のノートに花マルをつけます。4月から夏休みの8月を除いて5ヶ月。毎日漢字練習は宿題に出しています。思い返してみれば、やっぱりその子のノートには、花マルをつけたことはなかったかも。「早くやることはいいことだ」を信条にしているその男の子は、いつも殴り書きのような文字なので、花マルをつけることはありませんでした。今日のノートがどんな文字で書かれていたか、思い出せません。意識して、なにか考えがあってその男の子のノートに花マルをつけたわけではありませんでした。でも、その男の子の喜ぶ様子を見たら、花マルにも大きな影響があるのだなと実感しました。何気なくつけているマルなのに、子どもにとっては意味のあるマル。今日の花マルを機会に、その男の子が丁寧に漢字練習に取り組んでくれたらいいなと思いました。
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