一月に31日ない日の覚え方が、西向く士(さむらい)です。
西(に、し)は、2と4で2月と4月。向く(む、く)は、6と9で6月と9月。士(さむらい)は、漢字を上下に分けると十と一なので、11、11月です。2月は一月が28日か、4年に一度のうるう年は29日。残りの4月、6月、9月、11月は30日。カレンダーを見ればすむことですが、面白いなと思います。特に11月を士、としているところがちょっとひねっていていいなと思います。日本語のこういうところに面白さを感じます。
春の七草を覚えるのにも、「せりなずな 御形(ごぎょう)はこべら 仏の座 すずなすずしろ これぞ七草」というものがあります。昔の人は、この歌を口ずさみながら七草を摘んで、おかゆにして食べていたのかな。生活にまつわることを言葉遊びや歌に詠んだりして、覚えやすくすることで、今にも伝わっているのだなと思います。ちなみに秋の七草は、食べないせいか覚えやすい歌もないので、簡単には覚えられません。「女郎花(おみなえし) 尾花(おばな すすき) 桔梗(ききょう) 撫子(なでしこ) 藤袴(ふじばかま) 葛(くず) 萩(はぎ)」。野に咲く花を鑑賞するのが目的です。頭文字をとって「お好きな服は(おすきなふくは)」という覚え方があるそうですが、あまり趣は感じられないなあと思います。
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