親切

 仕事の関係で職場には近いけれど、行ったことのない場所へ行きました。地図で確かめて、用を済ませた後、帰ろうと車を走らせていました。大きな通りに出ようと、そちらに向かって走っていったものの、正面には縁石があり、行き止まりになっていました。右折も左折もできず、バックをするか、何度か切り替えして向きを変えるか…どうしようかと思っていました。すると、犬を連れて、散歩をしていたおばあさんが、わたしに向かって両腕で大きなバツを作り、通れないと教えてくれました。助手席の窓を開けて、通れないですよねと確認すると、通れないと看板が出ていたけど見なかったのかと言われました。全く見ていませんでした。おばさんは、犬を抱き上げて、見ててあげるから向きを変えるようにわたしに言いました。何度かハンドルを切り替えして、車の向きを変えることができました。おばあさんは車の後方に回って、合図をしてくださいました。車の真後ろに立たれていたので、おばあさんにぶつからないように十分注意して、バックモニターも見ながら前進したりバックしたりしながら切り替えしました。思いがけず、親切にしてもらいとても嬉しい気持ちになりました。

 しばらく走って、また行き止まりに入ってしまいまいた。今度は、誰もいなかったので、一人で何度もバックモニターを見ながら慎重に切り返して向きを変えました。その後は、もう懲りたので信号のあるところを目指して進み、大きな通りへ出て帰ってくることができました。

 バックモニターを見れば、車の向きを変えることはできますが、おばあさんがいて見ていてくださって、ちょっとした会話をして関わることができたこと、人に親切にしてもらうここんなに温かい気持ちになるんだということが分かりました。この親切をわたしから次の誰かに繋げられたらいいなと思います。

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