注意をしたら、すぐにやめたり、頼み事をしたらすぐにやってくれたり。大人が言うことを、すぐに聞いて行動に移す子とそうでない子。どちらがいいかと言ったら、やはり言うことを聞く子かな。こちらの気分も穏やかでいられるし、何ども同じことを言わなくてもいい。こちらの優位性が感じられて満足もする。でも、本当にそれでいいのかなとも思う。言うことを聞かない子は、逆を言えば自分の意志を持っているとか、自分の気持ちに素直であるとか、見方によってはいいところなのではないかとも思う。言ったことをすぐにやらないのは、その子がその時、何か熱中していときなのかもしれないし、気分が良くなかったりするのかもしれない。子どもだからうまく伝えられないだけで、何か理由があるのかもしれない。育ってきた環境もあるかもしれない。
いつも何か言うと、一言帰ってくる子がいる。文句だったり、面倒だという言葉だったり。でも、こちらの伝えたいことだけ伝えて、相手の不満は聞き流しておく。そうすると、少し時間が立ってからやっていたり、あちらから声をかけにきたりする。「ああ、ちょっと何か言ってみたかったんだな。」と思う。ブツブツ文句を言って従わないような感じでいても、ちゃんと話は聞いていて、すべきだと本人が思うことはするようだ。だから、こちらも何度も同じことは言わない。一度言って聞かなくても「ちゃんと伝えたからね。」というスタンスでいる。でも、危険だったり、どうしても止めさせなければならなかったりするときは、繰り返し伝える。「〇〇だから」という理由と一緒に。人は、理由をつけられるとそれが理にかなっているとか、かなってないとかではなく、聞いてしまうらしい。だから、「ちょっとどうかな?」と思う理由でもとにかく理由をつけて話をする。すると案外いうことを聞くような気がする。
あくまでも話をする。相手が怒っていても、淡々とこちらは冷静に。余裕があれば冗談や面白いことを言って伝えると、子どもも構えずに聞くことが多い。あとは、とにかく相手のためを思っていっているのだということを伝える。心配している、大切に思っている。それが伝われば、うまくいくことが多い。ただ相手も、一人の人格を持った人間なので、何でもかんでもこちらの思い通りには行かないし、思い通りになってもいけないととも思う。
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