ワックスがけ

日常

 教室にワックスをかけました。先週1週間、教室掃除の子どもたちに水ぶきをしてもらい、床はきれいになっています。習字の墨をこぼしたり、お茶をこぼしたり、濡れる回数の多い子どもたちの机のあるところは、床の木がパサパサと乾いているように見えます。そこにワックスを塗っていくととぐんぐん染み込んでいきます。何十年も使われてきた教室の床ですが、こうして定期的にワックスを掛けているからこそ、何十年経っても使えているのだなと思います。

 京都の八幡市で、流れ橋という橋を見ました。川の水が増えたときに、橋が壊れてしまわないように橋の上の部分、歩いて渡る部分が水に流れるようになっています。何パーツかにわかれて流れますが、ワイヤーで繋いであるため、流されていってしまうことはなく、水が引けばもとに戻すことができるというものでした。木でできているので、ワイヤーで繋がれ水に流されている間は浮かんでいます。そして木でできていて雨にさらされているので、ずいぶん木は傷んでいるようでした。橋なので当然ワックスなどかけないですし。そう思うと、教室のワックスがけは、とても意味のあることで、木を長持ちさせるのに、有効なのだなと思いました。

 馬籠に行ったとき、古い住宅の木でできた壁が真っ黒に光っていました。家の中に囲炉裏があり、すすが舞います。壁にも付きます。壁に使われている木の特性もあるようですが、すすが付いた状態でずっと磨いていると光るのだそうです。本当にピカピカでした。昔から磨かれているところは真っ黒。最近?磨き始めたところはやや茶色。色の違いは磨いている年月だそうです。最近の人は、身長が高いので、壁の高いところまで手が届き、昔の人は背が低いので壁の低いところまでしか手が届かない、そういう理由だそうです。手入れをするってこういうことなのかなと思いました。

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