ミニマリスト気分

引っ越し

 引っ越しでは、自宅からなるべくものを持ち出さないようにしました。何年か前からミニマリストに興味があって、ものに煩わされないシンプルな生活に憧れていましたが、なかなかうまくいきませんでした。何度かものを大処分をしましたが、スッキリしていません。どうしても、「もったいないな」という気持ちがあって、捨てられないものがたくさんあります。仕事の忙しさを自分への理由にして、落ち着いて時間ができたら寄付をしたり、リサイクルしようと思っていて、ずっとできていない状態でした。

 今回の、引っ越しは自分にとって、ミニマリストの気分を味わうのにとてもいい状況でした。夫が、「引っ越しには車は借りない」と言ったこと、今までよりも狭いスペースに住むこと、使わないものは置いていけること。良い条件が揃いました。

「車(引っ越し用の)は借りない」

 これまで、何度か子どもたちの引越しの手伝いをしてきましたが、毎回、大きめのワゴン車を借りていました。当然今回の引っ越しでも車を借りると思っていたので、借りないと聞いてびっくり。夫と私の二人の車を使うと言っても一度に載せられる量はしれています。大きなものも運べません。自然と本当に使うものや必要なものだけを選ぶことになりました。

リビング

 リビングに置くものは何も持ってこなかったので、しばらくはフローリングの床に引っ越しで使った段ボール箱を2つ置いて、床に座って食事をしていました。 机や椅子がないと部屋が広く感じられます。ダンボールの机はちょっとわびしい気もしますが、場所も取らないはいいところです。一方、どうしても必要ですぐに買い求めたのは、室内用の物干しです。窓側の壁に寄せて置きました。リビングにあるのは、その二つだけです。

キッチン

 冷蔵庫はジモティで購入しました。炊飯器は、小さめのものを新しく購入する予定でしたが、支出を抑えるために自宅から持ってくることに変更。食器類は、二人分のみ。大中小4種類の皿、箸、スプーン大小、フォーク。調理器具も最小限に。置いてきたもののほうが多いことに驚きです。鍋やフライパンはガスがプロパンから都市ガスになったので新しく購入しました。食器棚がないので、洗ったものはシンクの横にキッチンペパーを置いて伏せる。キッチン自体が狭いので不便ですが、試行錯誤していくうちになんとかおさまりました。何より物が少ないので片付けるのが簡単です。ミニマリストの人達が言う「ものがない心地よさ」とはこういうことなのかと、少し分かった気がしまいた。

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