テストで100点

ごほうび

 「テストで100点をとったら、100円もらえる。」って聞いたことありませんか?子どもの頃、友達にいました。それを聞いたときには、ちょっと「いいなあ。」と思いました。でも、それも聞いたときだけで、すぐに忘れてしまったかな。

 100点をとったら、「100点をとったこと」がご褒美じゃないのかなと思います。「がんばってテスト勉強した」ことに対しての、「授業をちゃんと聞いていた」ことに対しての、「テストを何度も見直した」ことに対してのご褒美。自分が何らかの努力をした結果、100点が取れた。それ自体がご褒美ではないのかなと思います。逆に、100円もらうことで、「100点をとった喜び」が、「100円(お金)をもらう喜び」にすり替えられてしまうような気がします。それって、もったいない。自分ががんばったあかしが100円って。

なんのために勉強するのか

 なんのために勉強するのかと言ったら自分に力をつけるため。「自己投資」という言葉があるくらいなので、本来なら自分のお金や時間を使って学ぶんだと思います。それなのに、自分のために勉強して、お金をもらうなんて、なんだか変な気がします。お金をもらうために勉強するのでは、知らないことを知る「学ぶ」っという楽しさからかけ離れていってしまうような気がします。

数学は貴族の遊びだった?

 数学は、もともと貴族の遊びだったと聞いたことがあります。そう言われてみると、クイズ的な要素が多いのかなと思います。簡単な算数の問題で考えてみても、「赤いアメが3個ありました。」「青いアメが5個ありました。」という2つのヒントがあって、「合わせて何個でしょう。」という謎を解く。本来人間って、頭を使って考えることが好きなのではないのかなと思います。解けたときやわかったとき楽しいし、うれしい。

 勉強って言うと、やらされてるという感じが強いですが、本当は面白いものなんじゃないかなと思います。知らないことがわかる、できないことができるようになる。子どものうちに、大人がそれを伝えてあげられたら、気付かせてあげられたらいいなと思います。

 

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