暖かくなってきてつくしが出てきているようです。実際に自で見たわけではなくて、地域の消火訓練に裏の空き地へでかけた夫が、一つつくしを持って帰って見せてくれて知りました。花粉が飛んでいるこの時期、なるべく外にいたくはありません。せっかくいい気候なのに残念です。
子供が小さかった頃、近所を散歩しながらつくしを取りました。自分で採ったものを食べられるって、子供にとっていい経験になるのではないかと思います。しかし、食べようと思うと量もほしいです。食べごろのつくしばかりではないので、ある程度吟味しながら採って、緑色の粉が吹いているものや、開ききっているものは草原に返していました。たくさん採れたら採れたで、家に持って帰ってきて、ハカマを取るのが大変です。地道に少しづつ取ります。つくしには、あくがあるようで、ハカマを取っていると爪は真っ黒になります。たくさん採ってきて、がんばってハカマを取っても、いざ食べようとすると案外少なくなってしまいます。茹でるとさらに少なくなってっしまいますが、少なくなったつくしを水にさらして、卵とじにして食べていました。
自分が幼かった頃、つくしを採ってきて母が卵とじを作ってくれていました。「つくしを採ってきて食べる」というのは、春を感じることのできるイベントの一つかなと思います。つくしの味は、苦くて好きではなかったのですが、砂糖と醤油で甘辛く味付けして食べていました。つくしは、お店で売っているものでもなく、春の短く限られた時期だけ、自分で採って来てしか食べられない特別な食べ物なのだなと思います。少し、昔?までは、春ならつくしの他にもよもぎ、七草粥に入れる春の七草、秋には、きのこや栗など、身近に食べられる四季折々のものがあったのではないかと思います。今は、雑草を枯らすために消毒が巻かれていたりすると危険なので、なかなか道端に生えている野草を取るには勇気がいります。
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