以前読んだ小説で、自分では何も手をくださないで人を殺してしまうというものがありました。正確には、何もしなかったわけではないですが、簡単に言えば死因は本人の思い込みによるもの。こんなことで人は死んでしまうのだと、とても驚きました。
倉庫かビルの空き室だったか、殺された人はベット上にに寝かされていました。動けないようになっていたかどうかはわかりませんが、手首かどこかに傷をつけられ、血が流れて失血死をしていまうというものでした。でも実際は死んでしまうほどの血は流れていませんでした。目隠しをされ、ベッドに横たえられている状態で、血が落ちる音を聞かされ、失血したと思いこんで死んでしまうというものでした。人の想像力は自分の命すら奪ってしまうのだと、恐ろしく思いました。
最近暗示の本を借りたのですが、まさにそれかなと思いました。人を暗示にかけることもできるのでしょうが、自分自身を暗示にかけて良い方向に持っていくこともできるということです。ついついネガティブにいろいろなことを考えてしまいますが、それではわざわざ悪い方に自分に暗示をかけているということ。どうせなら良い方向に向くように自分自身に暗示をかけられたらいいなと思いました。
自分にはできないと思うのではなく、自分はできると思う。自分は運が悪いと思うのではなく、運がいいと思う。愛想の悪い人間たと思うのではなく、親しみやすい優しい人間だと思う。良いように思っていれば自然と表情も明るくなりそうで、楽しく生きられそうです。
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