あしたの華姫

畠中 恵 著

 畠中恵さんは大好きな作家さんの一人です。本を読むきっかけになったのは、ラジオ小説でやっていた「しゃばけ」のお話でした。薬種問屋の超病弱な跡取り息子、一太郎とそこに集まる妖(あやかし)たちが、いろんな事件?を解決していくお話です。随分前に、ドラマ化もされていました。今は、シリーズで何冊も本が出版されていて、出るたびに読んでいます。

 この、「あしたの華姫」は、前作「まことの華姫」の続編です。江戸、両国の見世物小屋で、芸人の月草が木偶人形の「華姫」を遣って、両国を仕切る地廻りの親分の娘、お夏と一緒に事件を解決して行きます。華姫は、月草が声音を変えて喋っているのですが、まるで生きた娘のようで、お華追いという追っかけがいるほど人気です。華姫の目は、特別な水の玉からできているため、真実を語ると言われています。そんな華姫の力に頼って(?)いろいろな案件が持ち込まれます。

 華姫人形、人形であるのにまるで生きて意思を持ったように話すので、読んでいても人形なのか、人間なのか分からなくなってしまいます。

 読み始めると面白くて、一気に読んでしまいます。今から、次の巻が楽しみです。

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