お通夜

友人のお母様のお通夜

 友人のお母さまがなくなったと、共通の知人から連絡をもらいました。突然のことだったそうです。一月に2度は、顔を合わせ、ランチをしたりおしゃべりをしたりするのですが、コロナの流行で、数ヶ月会っていませんでした。わたしの両親は健在なので、どんな気持ちなんだろう、どんな言葉をかけたらいいんだろう何ができるんだろうと考えてしまいました。

 知らせてくれた知人に聞くと、彼女は同じ職場の方と一緒にお花を送ったと教えてくれました。「枕花」といって、故人の枕元にお通夜まで飾るお花だそうです。私もそうしたほうがいいのかなと考えましたが、今日は、帰りが遅く、帰るタイミングで知人からの知らせに気づいたので、今からお花を頼んだとしても、飾っていただける時間がないように思いました。どうしようかしばらく悩んでいるうちに夫が帰宅しました。夫は、仕事関係の人のお通夜に何度もでかけているので聞いてみると、変わったことをしなくても、お通夜へ行けばいいんじゃないかと言いました。

支度

 礼服からクリーニングのカバーを外し、携帯用のカバーにかけ直しました。明日、家に帰ってくる時間はないので、職場に持っていき、着替えて出かけようと思います。礼装用のかばん、お数珠、御香典の袋、ふくさ、黒いストッキングを準備しました。パールのネックレスも。

 お通夜へ出るという特別な支度をしながら、お通夜へ行くまでの支度、一つ一つの行いが、故人を偲んだり、お参りさせていただいたりする気持ちになっていくのかなと、ふと思いました。子供の頃、「ハレ」と「ケ」という言葉を知りました。「ハレ」は特別の日、「ケ」は、普段の日常の日。人がなくなったときに行われる「お通夜」や「お葬式」は、悲しい日ではあるけれど、個人を偲ぶために人が集まり、いつもとは違う特別な日なので、「ハレ」の日。当時は、とても不思議な気がしましたが、今はなんとなくわかるような気がします。

 大切な友人の大切なお母様。心を込めてお参りしてきたいと思います。

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